こんにちは。
デザイナのノグチです。
今回はオーロラグランで永く人気のシリーズ
『 HAND CARVING 』に施されている手彫り彫刻についてご紹介します。
まず初めに。
オーロラグランの手彫り彫刻は全て、
和彫という日本伝統の彫金技法により彫刻が施されています。
20年来、大変お世話になっている伝統工芸士でもある熟練の職人さんが
一つ一つ心をこめて彫刻してくださっています。
その作業風景とともに、作業がどの様に進むのか少しづつ紹介していきます。
初めに、デザインを忠実に再現するため丁寧に下書きが描かれます。
こちらは文字のバリエーションを彫り込む大きなプレート。(店頭でご覧いただけます)
仕事を始める前にまず品物を彫刻台に固定します。
この固定には『モデリング』という、熱すると柔らかくなり常温で固まる素材を使用します。
彫刻する時にずれては困りますのでここでしっかりと固定して準備は完了です。
オーロラグランのジュエリーは和彫技法によって彫刻されていますが、
ここで和彫と洋彫の違いについて説明します。
日本の伝統的な和彫は金槌で鏨(タガネ)を叩きながら、手前に彫り進めます。
これにより深く鋭い彫が特徴で輝きのある陰影は力強さを感じさせます。
これに対し、洋彫は柄のついたタガネを握り、
手の力で前に押しながら奥に彫り進めていきます。
洋彫で代表的なものはハワイアンジュエリーがわかりやすいかもしれません。
繊細な線を得意とした軽やかな輝きが特徴です。
どちらの技法もぞれの良さがありますのでこれから彫刻デザインをお探しの方は
お好みに合わせてお選びいただくのが良いと思います。
下書きをきれいに拭うと・・・彫刻が浮き上がりました。
いかがでしょうか?
淀みのないキリリとした線にうっとりします。
和彫の特徴がしっかりと現れていますね。
こちらの道具が鏨(タガネ)です。
毛彫タガネや片切りタガネなど…様々な種類があります。
タガネは彫りたい線や形を表現するため、職人さんごとに手作りされています。
精密に研がれたタガネと職人さんの熟練した感覚によりデザインが忠実に彫刻されています。
彫刻の様子(動画約40秒)
おたふく槌という金槌でタガネを叩き彫り進めます。
工房には”カンカンカン”と軽快な音が鳴り響きます。
彫りを入念に確認する職人さん。
真剣な眼差しが素敵です、、シブい。
普段は主に美術工芸品や盃、貴金属の記念品などへ彫刻をされています。
この熟練された技術を以って、オーロラグランのジュエリーにも
精巧な彫刻を施してくれています。
いつも大変お世話になっております!
彫り上がったプレート
ため息のでるような美しい文字が彫刻されました。
こちらは店頭でご覧いただくことができますのでぜひお声がけくださいませ。
実際に彫刻を施したピアス。
イニシャルピアスは”ブロック体”or”花文字”からお選びいただき、
受注生産にて1点1点製作させていただきます。
ピタッと耳に添う丸モチーフはシンプルながら存在感抜群です。
彫刻文字も映えるパーソナルジュエリーです。